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Skunk Cabbage Symplocarpus foetidus Arum Family （サトイモ科） 日本のザゼンソウ（S. renifolius）によく似ていますが、斑色の仏炎苞が印象的です。前年の11月にはもう芽出ししていて、1月に入るときれいな花が見られるようになります。2月になると花は傷んで、大きな葉が展開しだし、姿は大きく変貌します。（1月22日 Little Bennett Regional Park にて撮影） |
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Trailing Arbutus Epigaea repens Heath Family （ツツジ科） 日本のイワナシ（E. asiatica）によく似たかわいらしい花をつける常緑小低木です。昨年は花期を逸してあまり見られなかったので、今年は前年の冬から花芽を探して、万全の構えでたくさんの花を見ることができました。花色はピンク色の強いものからほとんど白色のものまで、色の濃淡は株によってまちまちです。（4月2日 Sugarloaf Mountain にて撮影） |
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Virginia Bluebells （白花） Mertensia virginica Forget-me-not Family （ムラサキ科） 早春にポトマック河畔を青色に彩る花です。所々で群生している様はすばらしいです。今シーズンは色変わりの花をいくつか見ることができました。この白花のほかに、ピンク色の花もカメラに収めることができました。蕾は普通の青花も赤紫色をしています。（4月16日 Turkey Run Park にて撮影） |
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Rue Anemone Anemonella thalictroides Buttercup Family （キンポウゲ科） 日本のアズマイチゲやキクザキイチゲのように春一番に咲くキンポウゲ科の白い花ですが、花茎は枝分かれてたくさんの花をつけます。今シーズンは花つきのいい株をよく見かけました。エゾイチゲによく似たWood Anemoneも目にする機会が多かったですし、Shenandoahでは大型のMountain Anemoneも見ることができました。（4月16日 Scott's Run Nature Preserve にて撮影） |
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Pennywort Obolaria virginica Gentian Family （リンドウ科） 春咲きのリンドウの花です。日本のフデリンドウを彷彿とさせますが、花はあまり大きく開かないようです。うっすらと紫色を帯びた花弁が可憐。葉の形も特徴的です。昨シーズンは見ることができなかったのですが、花ママが晩秋に葉を見つけて、今春に花を見るのを心待ちにしていました。小さくて地味な花なので、見つけるのが大変です。（4月15日 Catoctin Mountain Park にて撮影） |
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White Trout Lily Erythronium albidum Lily Family （ユリ科） こちらのカタクリの花は黄色なのですが、ポトマック川沿いの限られた所では少し遅れて白花を見ることができます。黄花のアルビノではなくて、別種です。白い花弁の基部の外側はラベンダー色で、内側は黄色くなっています。昨シーズンに続いて今年も見ることができましたが、あまり大きく反り返った花には出会えず残念でした。（4月9日 Sycamore Landing にて撮影） |
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Violet Wood Sorrel Oxalis violacea Wood Sorrel Family （カタバミ科） 昨シーズンには葉と蕾は見ていたものの、開花した姿を見ることはできませんでした。ひょろひょろとした長い茎先につくピンク色の花はとてもきれいです。日本では似た仲間（ムラサキカタバミ、イモカタバミ）が帰化して猛威を振るっているようですね。コミヤマカタバミによく似たCommon Wood Sorrelは見つけることができず残念でした。（4月24日 Billy Goat Trail Section A にて撮影） |
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Large Whorled Pogonia Isotria verticillata Orchid Family （ラン科） 昨シーズンにSugarloaf Mountainで果実を蕾と思い込んで失敗した悔しさを胸に、今シーズンは念入りに下見をして花を見ようと思っていた矢先、4月末の最初の訪問で既に開花しているのを発見！すばらしい花の姿に感動しました。5月中旬のShenandoahで出会った群生は忘れられない思い出です。（5月20日 Shenandoah National Park にて撮影） |
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One-flowered Cancer Root Orobanche uniflora Broomrape Family （ハマウツボ科） 小さくて地味な、ハマウツボ科の寄生植物です。草姿は日本のナンバンギセルになんとなく似ています。あちこちで群生している同じハマウツボ科のSquaw Rootとは違って、なかなか見ることのできない花ですが、今シーズンはヴァージニア州側のポトマック河畔の自然公園でたくさん見ることができました。（5月5日 Turkey Run Park にて撮影） |
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Painted Trillium Trillium undulatum Lily Family （ユリ科） 私たちの身近では見ることができない北方系のエンレイソウの仲間です。メリーランド州内では北西のGarrett郡に分布し、今シーズン初めてその美しい花に出会えることができました。この他にエンレイソウの仲間では、Nodding TrilliumやPurple Trilliumのアルビノも探し当てることができて、収穫の多いシーズンでした。（5月6日 Finzel Swamp にて撮影） |
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Rose Twisted-stalk Streptopus roseus Lily Family （ユリ科） 日本のオオバタケシマランやヒメタケシマランによく似た花です。一般名のように、茎と花柄が曲がっています。先が丸まったピンク色の花弁がとてもかわいらしいです。北方系の花なので、DC近辺ではShenandoahの山でまれにしか見ることができません。昨シーズンはそれらしき姿を見かけましたが、咲いている花を見ることはできませんでした。今シーズンもやっと１ヵ所で花を見ることができたに過ぎませんでした。（5月13日 Shenandoah National Park にて撮影） |
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Puttyroot (Adam-and-Eve) Aplectrum hyemale Orchid Family （ラン科） これも昨シーズンには葉と果実を確認したものの花を見ることができませんでしたので、今シーズンに期待していました。秋に特徴的な大きな1枚の葉が現れて冬を越しますので、秋のうちに葉を見つけて下見を重ねました。期待以上に美しい花で、初めて見たときに感激しました。一般名の由来も興味深いです。（5月17日 Turkey Run Park にて撮影） |
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Yellow Clintonia (Bluebead Lily) Clintonia borealis Lily Family （ユリ科） アメリカのツバメオモト(Clintonia udensis)の花は黄色なのです。白い花もありますが(White Clintonia)、花弁に斑点があったりして、やはり日本のツバメオモトとは異なります。「所変れば花変る」ですね。この花も昨シーズンは見ることができませんでしたが、今シーズンはすばらしい群生を見ることができました。同じ場所に果実の色を確かめに行った時に転落して怪我をしたのも痛い思い出です．．．。（5月29日 Shenandoah National Park にて撮影） |
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White Clintonia (Speckled Wood Lily) Clintonia umbellulata Lily Family （ユリ科） 上の黄花に加えて、白い花の方もベストに選んでみました。どちらもツバメオモトによく似た大きな葉をつけますが、花の形は大きく異なります。白花の方は花弁に多数の小さな紫色の斑点があり、また先端に1つの大きな緑色の斑点があるのが特徴です。黄花よりも白花の方が花付きがいいようです。両者とも初夏のShenandoahで見ることができますが、分布は微妙に異なり、混生することはないようです。（5月29日 Shenandoah National Park にて撮影） |
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Pale Corydalis (Pink Corydalis) Corydalis sempervirens Bleeding-heart Family （ケマンソウ科） 岩場に咲くカラフルなキケマン属の仲間です。花全体が黄色いYellow Corydalisは身近でよく見かけるのですが、このPale Corydalisはとても珍しく、私たちはShenandoahの2ヶ所でしか見ていません。昨シーズンは偶然見つけたものの、花弁は既に地面に落ちていました．．．。今シーズンは下見を重ねて、やっと念願の花をカメラに収めることができました。（6月3日 Shenandoah National Park にて撮影） |
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Lily-leaved Twayblade Liparis lilifolia Orchid Family （ラン科） 北米のスズムシソウです。日本から遠く離れた場所にこんな花まであるとは、うれしくなってしまいます。花の形は日本のスズムシソウ（L. makinoana）と変りませんが、葉の形は大きく異なり、マイヅルソウに似た楕円形の葉がつきます。クモキリソウに似た仲間もいるようですが（L. loeselii）、こちらは見ることはできませんでした。（6月1日 Manassas National Battlefield Park にて撮影） |
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Dragon's Mouth (Arethusa) Arethusa bulbosa Orchid Family （ラン科） この湿原に咲く美しいランの花を見たくて、片道3時間半のドライブでニュージャージー州まで遠征しました。北方系の花なので、私たちの身近では見られないのです。目指したWebb's Mill Bogや近くの自然公園の湿地はそれほど広くはありませんが、多彩な花が咲く別天地です。結局、花の最盛期に4週連続で週末に訪れました。ダニの多さには閉口しましたが．．．。（6月4日 Webb's Mill Bog にて撮影） |
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Rose Pogonia Pogonia ophioglossoides Orchid Family （ラン科） 北米のトキソウです。ニュージャージー州の湿原でDragon's Mouthの次に咲き出すランの花です。日本のトキソウ（Pogonia japonica）によく似ていますが、こちらの方が草丈も花も少しだけ大きいような気がします。この写真の花のように、1茎に2つの花をつけるものも散見されました。花期は比較的長くて、4週連続で訪れたニュージャージー州で毎週楽しめました。DCのごく近郊でも、Suitland Bogで見ることができます。（6月24日 Lebanon State Forest にて撮影） |
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Grass Pink Calopogon tuberosus Orchid Family （ラン科） ニュージャージー州の湿原で3番目に見られる野生ランです。大型で濃いピンク色の花はじつに美しいです。とても変った形の花ですが、よく観察すると、普通のランの花が180度ひっくり返った姿をしていることが分かります。上向きについた唇弁の先には黄色い隆起があり、その上に白い毛が密生していて花にアクセントを添えているのも魅力的です。（6月24日 Webb's Mill Bog にて撮影） |
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Pinesap Monotropa hypopithys Pyrola Family （イチヤクソウ科） こちらでは日本のアキノギンリョウソウ（ギンリョウソウモドキ）と同じIndian Pipeはよく見かけるのですが、この日本のシャクジョウソウと同じ花にはなかなか出会えません。昨シーズンに花後のドライフラワー状になっているのを見つけていて、今シーズンの盛夏にやっと開花している姿を見ることができました。花つきのすばらしい数株を確認できましたが、結局ここ１ヶ所でしか見られませんでした。（7月8日 Sugarloaf Mountain にて撮影） |
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Virginia Meadow Beauty Rhexia Virginica Meadow-beauty Family （ノボタン科） 昨シーズンは見ることのなかった湿地に咲く美しい花です。DC近郊では、アンドリュース空軍基地の近くにあるSuitland Bogで見ることができます。開発から逃れて厳重に守られているこの湿地では、食虫植物をはじめとする貴重な花々を見ることができます。初めて見た1週間後に訪れたニュージャージー州の池の畔では、この花がみごとに群生していました。（7月15日 Suitland Bog にて撮影） |
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Bee Balm (Oswego Tea) Monarda didyma Mint Family （シソ科） 鮮やかな深紅の花色がとても印象的な花です。昨シーズンから捜し求めていた花ですが、ガセネタに惑わされたりしてなかなか見つかりませんでした。半ば諦めていましたが、Shenandoahのトレイルを横切る小沢沿いで見事に群生しているのにひょっこり出会えました。想像していたよりも大きくてゴージャスな花でした。（7月22日 Shenandoah National Park にて撮影） |
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White Fringed Orchid Platanthera blephariglottis Orchid Family （ラン科） 細かく切れ込んだ長い唇弁が特徴的な野生ランです。輝くほどの白い花はじつに美しいです。湿地に咲く北方系の花で、私たちの近くではShenandoahの1ヶ所にのみ記録があるようですが、ここでは探し出すことはできませんでした。ニュージャージー州でも見られるとのことで、ひと月ぶりにWebb's Mill Bogを訪れると、湿地の縁で咲いているのが見つかりました。（7月23日 Webb's Mill Bog にて撮影） |
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Yellow Fringed Orchid Platanthera ciliaris Orchid Family （ラン科） 学名（種小名）の"ciliaris"とはまさしく"fringed"のことです。この属には唇弁に切れ込みのある仲間がたくさんいるものの、この名をもつのは本種のみです。それくらいこの花の切れ込み様は見事です。オレンジ色の花色も魅力的。メリーランド州内ではなかなか見ることができず、探し出すのに苦労しました。Frederickの森の池縁の草原で群生している姿は、息をのむほどのすばらしさでした。（7月30日 Frederick Municipal Forest にて撮影） |
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Cranefly Orchid Tipularia discolor Orchid Family （ラン科） 昨シーズンにも見ていますが、やはりこの小さくて地味ながら、なんとも味のある花をベストから外すわけにはいきません。常緑の葉も特徴的です。決して珍しい花ではなく、私たちの身近の公園でよく目にしました。日本には似た仲間のヒトツボクロ（Tipularia japonica）があり、福島県内でも見られるようなので期待しています。アメリカのとは違って、5〜6月に咲くようです。（8月6日 Scott's Run Nature Preserve にて撮影） |
