コマクサ　Dicentra peregrina　（駒草　ケシ科）

チョウノスケソウに引き続いて大雪山赤岳からもう一つ。高山植物の女王と言われるコマクサです。登山者にはお馴染みの花ですね。登山道上に咲いている花を踏まれないように石で囲ってあるのをよく見かけます。多くの人たちに愛されている証拠です。 毎年のように赤岳で見ていますが、今年はまだ6月下旬というのに、駒草平ではもうたくさん咲き出していて驚きました。大雪山の所々で見られますが、駒草平はお手軽に見ることのできる場所です（と言っても標高差320mほど登りますが．．．）。登山口の銀泉台から1時間半くらいで着きますので、ここまでは軽装の観光客もけっこう登ってきます。 ケシ科に属しますが、分類体系によってはエンゴサクやキケマン、ムラサキケマンなどとともにケマンソウ科に分類されます。花期は長く、8月になっても見られます。（2003年6月28日　大雪山 赤岳にて撮影）