HOME ワシントンDC近郊の花めぐり

Butterfly Pea
Clitoria mariana, Pea Family (Leguminosae)

ＤＣの北西、ポトマック川のGreat Fallsの10マイルほど上流にあるMcKee-Beshers Wildlife Areaの周辺ではいろいろ珍しい花が見られるのでよく出かけます。春に白いカタクリを見たのもここの川沿いのSycamore Landingでした。また、州内ではとても珍しいGreen Dragon, Dwarf Larkspur, Miami Mistなどがなんと市道(River Road)脇に咲いています。Wildlife Management Area内とはいえ、結構車が通るので、写真撮影には気を使います。エリア内では狩猟が行われていますので、時折遠くから銃声が聞こえてきます。猟犬のトレーニングも行われていて、実際に空砲を用いてやっているのを沼で見たことがあります。ものすごい音にビビリました。

この花もその1つで、7月に入ると道脇に見られるようになりました。近くにはTall Bellflowerも咲いています。ツル性のマメ科の花で、何と言っても花の大きさにびっくりしました。長さは5センチもあります。また、花の付き方が他のお豆の花とは上下逆さまですね。一般名のButterfly Peaとは大きな鮮やかな花を蝶の姿に見立てたものです。日本ではこの属(Clitoria)を、この一般名を直訳した「チョウマメ（蝶豆）属」と呼んでいます。熱帯アジアにも似た仲間がいて（Clitoria ternatea）、「チョウマメ」や属名の「クリトリア」という名で観賞用に日本国内に出回っているようです。

どんな実をつけるのだろうかと楽しみにしていたのですが、残念ながら見るのを忘れてしまいました。ここではPrickly Pearというサボテンも、葉は確認しましたが花を見損なっています。他にも見落としている花がまだまだあります。湿原の花もすばらしいですし、このエリアは正しくDC近郊のお花の宝庫です。（2005年7月16日 McKee-Beshers Wildlife Management Area にて撮影）