Lousewort (Wood Betony)
Pedicularis canadensis, Figwort Family (Scrophulariaceae)

日本のヨツバシオガマやシオガマギク、タカネシオガマなどと同じ仲間のゴマノハグサ科の花です。5月の初旬にもう咲いていました。花の色にはバリエーションがかなりあって、上の写真のように赤紫色とクリーム色のツートンカラーのものや、もっと赤紫色が濃い花や薄い花、また、下の写真のようにクリーム色単色のものなど、株によって様々でした。色の取り合わせはユニークですが、花の鮮やかさは日本のシオガマの類の方が上でしょうか。 学名の由来となっているラテン語の pediculus や一般名の louse とは虱（しらみ）のことです。これは、この花が生えている所で家畜を放牧すると、虱ににたかられるとの風評に由来するようですが、実際には関係がないようです。まあ、この花をはじめとしたシオガマの仲間は他の植物に寄生して根から栄養分を吸い取る半寄生植物なのですが．．．。（上： 2005年5月7日 Thompson Wildlife Management Area、下： 2005年5月15日 Shenandoah National Park にて撮影）