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| クマガイソウ Cypripedium japonicum （熊谷草 ラン科） |
| 自生している姿は盗掘によってほとんど見られないと聞いていましたので、人里からそれほど離れていない所に咲いているのを見てびっくりしました。それも1株2株ではありません。イチヨウランもそうでしたが、あるところにはあるものなのですね。変わった形の花もすばらしいですが、大きな扇形の2枚葉も見事です。特徴的な丸い球状の唇弁を、源平合戦の源氏の武将である熊谷直実が背負っていたという「母衣（ほろ）」（後方からの流れ矢を防ぐ武具）に見立てた命名です。平家方の平敦盛にちなむアツモリソウと対称をなしていますが、この命名も母衣に由来します。レブンアツモリソウは見ましたが、アツモリソウはまだ見たことがありません。以前は札幌市内の定山渓天狗岳の登山道でも見られたそうです。憧れの花の一つです。（2003年6月 日高地方にて撮影） |