キンセイラン　Calanthe nipponica　（金精蘭　ラン科）

2002年シーズンにもトップページを飾りましたが、高貴さを感じさせる美しい花を今シーズンも見ることができました。漢字では金精蘭や金星蘭と書かれる、サルメンエビネと同様なエビネの仲間です。サルメンエビネのような派手さはありませんが、薄い黄色の唇弁がとても魅力的です。開花時期はサルメンエビネよりはずっと遅く、7月初〜中旬頃です。今シーズンは全般的に開花の時期が早いので、ちょっと早めにいつものポイントに行ってみると、すぐ近くに生えている2株が絡み合って花を付けていました。 私たちは毎年札幌近郊の森林公園で数株を見ています。その他の場所でも記録がありますが、まだ見たことはありません。環境庁や北海道のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されています。全国各地で盗掘や森林伐採などによってだんだん個体数が減っているのは残念です。（2003年7月上旬　札幌市内にて撮影）