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ハルトラノオ (春虎の尾)
Bistorta tenuicaulis 【タデ科イブキトラノオ属】



2015年4月19日 福島県棚倉町にて撮影

本州〜九州に分布し、沢沿いなど湿った樹林下に自生する春の花です。ごく最近まで、福島県では似たクリンユキフデとともに浜通りなどに分布すると考えられてきましたが、阿武隈山地で見られるものはアブクマトラノオとして分類されました。両者は、花柄の長さ(アブクマトラノオの方が長い)や葉の形や大きさ(アブクマトラノオは丸みを帯びて大きい)に大きな違いがあります。新しい分類に伴って、本種ハルトラノオは福島県内では阿武隈高地南部の八溝山周辺で見られるにすぎないことになりました。おそらく、ここが本種の分布の北限だと思われます。お隣の栃木県では矢板市で見ることができました。



2015年4月19日 福島県棚倉町にて撮影




2009年5月2日 福島県棚倉町にて撮影




2010年5月1日 栃木県矢板市にて撮影