フチゲオオバキスミレ （縁毛大葉黄菫）
Viola brevistipulata var. ciliata　【スミレ科スミレ属】

2008年4月29日　福島県南相馬市にて撮影

北海道（南西部）と東北地方の太平洋岸に分布するオオバキスミレの1変種です。北海道編のページはこちら。主に日本海側の山地に分布するオオバキスミレと比べると、本種の葉は厚くて光沢があり、その名の通りに葉の縁や裏面の葉脈上に毛があること、また蕾が紅紫色であること、根茎で増えることはあまりないので群生しないことなどの相違点があります。宮城県が分布の南限とされているようですが、福島県南相馬市の国見山でこのスミレを見ることができます。山の上部の沢沿いなどでぽつんぽつんと咲いているのを目にします。「福島県植物誌」や「レッドデータブックふくしま」には記載がありませんが、間違いないと思います。

2011年4月30日　福島県南相馬市にて撮影




葉の縁の毛　2008年4月29日　福島県南相馬市にて撮影