Thread-leaved Sundew
Drosera filiformis, Sundew Family (Droseraceae)

北米北東部で見られるモウセンゴケの仲間の1つです。なんといっても細長い葉の形がユニークです。また、私たちが北海道で見たモウセンゴケやナガバノモウセンゴケの花は白かったのですが、この花は鮮やかなピンク色をしています。日本でも南の方ではコモウセンゴケ（Drosera spathulata）という仲間がやはりピンク色の花を付けるそうですね。花の大きさは幅1.3センチほどです。私たちの身近には分布せず、湿原で見られるランを目当てに訪れたニュージャージー州のWebbs Mill Bogやその近くの森林公園の池縁で見ることができました。 面白いことに、この花は朝に開き出して、正午頃にはもう閉じてしまうのです。これはモウセンゴケの仲間に共通した性質なのでしょうか？上の写真を撮ったのは朝の10：30頃ですが、その40分後には一番下の写真のように花はほとんど閉じてしまいました。6月中旬に訪れた際にはそんなこととは露知らず、いくつか咲いているのを見ていたのですが、ランの花を撮るのに忙しくて後回しにしていたところ、いつの間にか閉じてしまって写真を撮ることができませんでした。それで、翌週は早出してやっと撮影に成功しました。この日は小雨がぱらつく生憎の天気でしたが、それほど晴れていなくても花は開くようです。（2006年6月24日 Lebanon State Forest にて撮影）

花のアップ　（2006年6月24日撮影）	花茎の上がり始め　（2006年6月4日撮影）