Large-flowered Trillium (White Trillium)
Trillium grandiflorum, Lily Family (Liliaceae)

アメリカでも日本のオオバナノエンレイソウによく似た花が咲くと知って、実際に見るのをとても楽しみにしていました。札幌近辺と同様、5月の初旬から咲き出すようです。しかし、私たちの身近では見られません。私たちが参考にしている花のガイド本「Finding Wildflowers in the Washington-Baltimore Area」によれば、バージニア州のシェナンドア国立公園に近い「The G. Richard Thompson Wildlife Management Area」ですばらしい群生が見られるとのことです。ここではエンレイソウの専門家が絶賛するほどの群生があり、通常は白くて次第にピンク色になる花弁が、咲き始めからピンク色の株が多く見られるとか．．．。これはぜひとも見に行かねばと目をつけていたところ、思いがけず画像掲示板でバージニア州在住のアップルさんからリアルタイムの花情報を頂きました。感謝、感謝です。 早速出かけて見てきましたが、いやー、もうすばらしい群生でした！北海道でも道東でオオバナノエンレイソウの群生は見られますが、花の密度といい、群生の広さは圧倒的でした。花はまさに全開状態で、最高のコンディション！花弁は純白のものから濃いピンク色のものまで多様で、花弁の形も幅が広いものや狭いものなど様々でした。ピンク色の花がたくさんありますので、まるで北海道のオロフレ山あたりでシラネアオイの群生を見ているみたいです。日本の花とは違って、雌しべが短くて、外からはほとんど見えません。また、花弁は漏斗型なのも大きな違いです。（2005年5月1日 Thompson Wildlife Management Areaにて撮影）