Gentiana crinita, Gentian Family (Gentianaceae)
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Fringed Gentian
Gentiana crinita, Gentian Family (Gentianaceae)
| 花弁の先に細かい切れ込みのあるリンドウの花．．．こんな花は日本ではお目にかかれませんね。この魅力的な花は私たちが参考にしている花のガイド本
"Finding Wildflowers in the Washington-Baltimore Area"にもイラストが載っていて、ぜひとも見てみたいと思っていた花でした。しかし、このエリアではとても珍しい花で、そう簡単には見られません。上述の本によれば、見られる場所はワシントンDCの北東に位置するボルチモア市の近郊にある蛇紋岩平原に限られるようです。9月下旬頃から咲き出す秋の花です。 まず偵察がてらに最初に訪れたのが9月4日。ビジターセンターで情報を仕入れて、花が見られるという教わったトレイルを歩いてみましたが、さすがにまだ早すぎて、花の在り処はさっぱり分かりませんでした。もうそろそろ咲くのではと再訪したのが9月25日で、目星を付けていた小沢沿いでようやく蕾を見つけることができました。近くにはGreat Lobeliaもありました。その3日後にこちらの花仲間のSatchanさんが、30匹以上のダニの幼生に襲われるというアクシデントに見舞われながらも開花を確認！私たちもその週末にやっと見ることができました。まだ咲き出したばかりでしたが、思っていた以上にすばらしい花の姿に感動しました。ほころびかけた蕾からも花弁の切れ込みが見られるのが微笑ましいです。 一般に草丈30センチほどですが、高いものは90センチにもなります。花の長さは5センチほど。花冠の喉部は青紫色と白色のストライプ模様になっています。湿った草地を好んで生え、花ママによれば同じリンドウ科のミヤマアケボノソウを思わせる生育環境です。北アメリカに広く分布しますが、生育地の減少が危惧されています。（2005年10月1日 Soldiers Delight Natural Environment にて撮影） |