Fragrant Water Lily
Nymphaea odorata, Water Lily Family (Nymphaeaceae)

日本に自生するスイレンの仲間はヒツジグサ（N. tetragona var. angusta）だけで、各地の公園の池や沼などでよく見られるスイレンの花は外国由来の栽培品種です。本種は北米大陸に広く分布する白いスイレンの花で、その一般名や学名にあるように、とてもよい香りがするのが特徴です。日本ではニオイヒツジグサと呼ばれています。花の径は7〜12センチほどで、たくさんの白い花弁と黄色いしべが美しいです。花は朝早くに開いて、昼ごろに閉じます。大きな円形の葉の裏は赤紫色をしています。学名（属名）の"Nymphaea"は、ヘラクレスに失恋して川に身を投げた精霊ニンフがスイレンの花に変えられたというギリシア神話に由来します。（2005年9月24日 Calvert Cliffs State Park（上）と2006年7月23日 NJ州 Colliers Mills（下）にて撮影）