Cranberry (Large or American Cranberry)
Vaccinium macrocarpon, Heath Family (Ericaceae)

ジャムなどでおなじみのクランベリーの花です。今まで知りませんでしたが、クランベリーってアメリカのツルコケモモ（V. oxycoccus）なのですね。花も実もそっくりです。こちらの方が実は大きく、日本では「オオミノツルコケモモ」の名で園芸用に出回っているようです。また、葉もこちらの方が少し長いようです。一般名は"crane"（鶴）に由来し、長く突き出た雄しべを嘴に、反り返った花弁を頭に、また茎を首に見立てたものです。 ツルコケモモは北海道では高層湿原でわずかに見かける程度です。一方、クランベリーはニュージャージー州では低地で自生しているもののほかに、大規模に栽培が行われています。収穫期になると広大な栽培地を水で満たし、重機を使って揺らして、ぷかぷか浮いてきた果実を収穫するそうです。大量の果実が浮かんで水面が真っ赤に染まる収穫風景は、この辺りの秋を代表する風物詩です。いくつかのサイトでその写真を見ることができます（例えば、http://www.cranberries.org/）。（上： 2006年6月24日、下： 2005年11月6日 Webb's Mill Bog にて撮影）