バンチフラワーと呼ばれるシュロソウ科メランチウム属の花は北米原産で、本種を含めた4種が知られています。よく似たシュロソウ属の花（バイケイソウなど）と同様に、以前はユリ科に含められていました。本種はその名が示すようにアパラチア山地に分布し、湿った落葉樹林下や草原に生育する草丈50～150センチの多年草です。径1センチほどの緑色～白色の花を多数咲かせます。花の形は変わっていて、6枚ある花被片の基部は細く柄のように見えるのが特徴です。葉の形や付き方は同じシュロウソウ科に含まれる Fly Poison によく似ていますが、葉幅はやや広いです。

当地ではシェナンドー国立公園で見ることができます。（2006年7月22日 Shenandoh National Park にて撮影）