2009年9月13日 栃木県日光市にて撮影
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ツルケマン （蔓華鬘）
Corydalis ochotensis 【ケシ科キケマン属】
2009年9月13日 栃木県日光市にて撮影
| 本州の関東・中部地方に分布する、秋に咲くキケマンの仲間です。ツルキケマンともよばれます。よく似た仲間にナガミノツル（キ）ケマンがあります。ナガミノツルケマンのさく果の種子は1列なのに対して、本種ツルケマンの種子は2列に並ぶのが大きな相違点です。また、花の色も異なり、ナガミノツルケマンは黄色ですが、本種は白っぽいクリーム色です。 福島県内では、ナガミノツルケマンは県版のレッドデータブックで準絶滅危惧種に選定されているものの、広く見られます。それに対して、本種ツルケマンはまれにしか見られず、絶滅危惧 I 類に選定されています。私たちもナガミノツルケマンはこちらでの初シーズンに見ることができ、その後もいくつかの場所で見かけましたが、ツルケマンにはまだ出会っていません。記録のある自生地を訪れても、見られるのはナガミノツルケマンばかりです。本当に県内に分布しているのかと懐疑的になってしまいました。そして、3シーズン目に隣の栃木県でやっと見ることが叶いました。ナガミノツルケマンとは、果実の形はもちろんのこと、花の色が全く違っていることがよく分かりました。 |
