タマガワホトトギス （玉川杜鵑）
Tricyrtis latifolia　【ユリ科ホトトギス属】

2007年8月5日　福島県猪苗代町にて撮影

深山の沢沿いなどに生える黄花のホトトギスの仲間です。福島県に分布するホトトギスの仲間は、ヤマジノホトトギスと本種タマガワホトトギスの2種です。ヤマジノホトトギスは県内に広く分布し、郡山市内でもごく普通に見られますが、タマガワホトトギスは会津地方でややまれに見られる程度です。私たちが初めて見たのは岩手県の早池峰山で、麓の林道脇で7月中旬に咲きだしていました。それまでヤマジノホトトギスの花しか見たことがなかったので、黄色い花は私たちの目にとても新鮮に映りました。 「タマガワ」とは関東の「多摩川」ではなく、京都府井出町の小さな川である「玉川」です。黄色い花をヤマブキの花色に例え、昔から有名なヤマブキの名所である玉川堤から名づけられたそうです。ちょっと分かりにくい命名ですね。

2007年7月14日　岩手県花巻市にて撮影




2011年7月24日　福島県下郷町にて撮影