サイハイラン （采配蘭）
Cremastra appendiculata var. variabilis　【ラン科サイハイラン属】

2021年6月13日 福島県泉崎村にて撮影

北海道～九州に分布し、低地～山地の木陰に生育するラン科植物です。和名は草姿を采配に見立てたものです。采配は昔の武将が用いた指揮具で、紙や革などを細長い短冊状に切って柄の先につけたものです。あまり開かない細長い花を下向きにたくさん咲かせる様子をうまく表しています。北海道編のページはこちら。 草丈は30～50センチ。初秋に先がとがった狭長楕円形で革質の長さ25～40センチの葉が根元から1個出て冬を越します。5～6月、下向きに垂れたあまり開かない花を総状に多数咲かせます。がく片と側花弁は線状披針形で、長さ3～3.5センチ。唇弁の長さも3センチほどあります。花色は黄緑色～紫色と変異があります。 福島県には広く分布し、目にする機会も多いです。県内で見かける花の色は薄いものが多いように感じられます。

2023年6月4日 福島県いわき市にて撮影




黄花品　2008年6月7日 福島県福島市にて撮影