北海道・本州・九州（北部）に分布し、低地～山地の明るい林内に生育する地上茎のある大型で美しいスミレ。日本海側の多雪地帯に多く、やや湿った場所を好みます。草丈は15～25センチと高く、夏にはさらに伸びます。茎は多数出て、斜めに伸びます。葉は長さ3～5センチの円状心形。花は根元からは出ず、茎の途中の葉の付け根から出ます。この点でタチツボスミレと区別できます。花弁の基部は白く、距が白っぽいのも見分けのポイントです。側弁は無毛。花期は長くて、4～6月。白花品をシロバナオオタチツボスミレ（f. alba）といい、比較的よく見つかるようです。

福島県内で会津地方では広くふつうに見られますが、中通り地方と浜通り地方で見かける機会は少ないです。