2007年 福島県にて撮影
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イチヨウラン （一葉蘭）
Dactylostalix ringens 【ラン科イチヨウラン属】
2007年 福島県にて撮影
| 北海道から九州にかけての山地～亜高山帯の林床に生える野生ランです。草丈は10～20センチ。長さ3～6センチほどの卵円形で厚く光沢のある葉が根元に1枚だけつき、これが和名の基になっています。花も茎先に1個だけつき、少しクリーム色を帯びた白い唇弁には紫色の斑紋がいくつか入ります。また、淡い緑色の3枚のがく片と2枚の側花弁にも基部に紫色の斑点がありますが、ないものも目にします。開花時期は5月下旬～7月です。
福島県内では中通りや会津地方の山地できわめてまれに見られ、県版のレッドデータブックでは絶滅危惧 I 類に選定されています。花はそれほど目立たないので見つけにくいのですが、特徴的な葉の形を覚えれば、結構いろいろな山に生えているのが分かります。唇弁の斑模様は株によってまちまちで、見ていて面白いです。何ともいえない気品があり、見つけるととてもうれしいお気に入りの花の1つです。北海道編のページはこちら。 |
