ヒメイチゲ （姫一華）
Anemone debilis　【キンポウゲ科イチリンソウ属】

2007年5月3日　福島県郡山市にて撮影

北海道と本州の近畿地方以北に分布し、亜高山～高山の林縁や林内などに生える多年草です。北海道編のページはこちら。和名はイチリンソウ属の中でも小さくて繊細な容姿に基づきます。草丈は5～15センチです。根出葉は3出複葉で、鋸歯のある広卵形です。茎の上部に3個の3出複葉の葉が輪生します。小葉は3全裂して裂片は細長く、粗い鋸歯があります。花茎の先に径約1センチの白花を1個つけます。花弁状のがく片はふつう5枚あります。 福島県では中通りと会津地方の山でまれに見られる程度です。私たちは磐梯山や那須連峰周辺の高山のほかに、阿武隈山地や郡山市、須賀川市の山でも目にしています。花の大きさの割には背が高くて茎が細いので、いつも風に揺られていて写真に撮りにくいです。

2013年5月26日　福島県天栄村にて撮影




2015年4月30日　福島県郡山市にて撮影