Clematis virginiana, Buttercup Family (Ranunculaceae)
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Virgin's Bower
Clematis virginiana, Buttercup Family (Ranunculaceae)
| 日本のセンニンソウ（C. terniflora）やボタンヅル（C. apiifolia）によく似た蔓性の半低木。北米の東部と中部に広く分布し、林縁や川沿いなどの湿っぽい場所に生育します。他の草木に絡みつきながらのびて、茎の長さは1.8～3メートルにもなります。茎は最初緑色をしていますが、最終的に茶色く木質化します。葉は3枚の小葉から成り、それぞれ長さは5センチほどで、葉先に鋭い鋸歯があります。ボタンヅルも3枚の小葉から成りますが、本種よりも縁の鋸歯が大きく目立ちます。一方、センニンソウの葉は縁に鋸歯はありません。幅2.5センチほどの花は花弁を欠き、4枚ある白い花弁のように見えるのはがく片です。花には雄花と雌花、両性花があり、それぞれ別の株につきます。盛夏〜晩夏に白い花をたくさん咲かせた姿はとても美しいです。日本の仲間と同様に、花後に長い白い毛のついた種子が成ります。それで、オールドマンズ・ビアード（Old Man's Beard; 老人の髭）とも呼ばれます。 当地に広く分布していますが、あまり見る機会はありません。それに比して、帰化しているセンニンソウを見る機会はとても多いです。ジャパニーズ・クレマチス（Japanese Clematis）やオータム・クレマチス（Autumn Clematis）と呼ばれます。葉をよく観察しないと誤認してしまいます。（2006年8月19日 Shenandoah National Park にて撮影） |