北米にも多くの種類のバラの花があり、またいくつかの帰化種も見られます。本種は北米東部に広く分布し、その名の通りに湿地や沼地の縁などに生育する落葉低木です。

草丈は低いものでは60センチで、高いものは2メートルを超えます。葉は5～9枚の小葉からなる羽状複葉で、葉の縁には細かい鋸歯があります。葉の基部には幅の狭い托葉があり、また、かぎ状に曲がった棘もあります。6～8月に美しいピンク色の花を咲かせます。花の径は4～6.5センチほどあり、わずかに芳香がします。

当地では海岸平野部などで普通に見られ、ワシントンDC近辺ではマッキー・ベシャーズ野生生物管理区域の沼縁でそのきれいなピンク色の花を堪能できます。（2005年7月4日 McKee-Beshers Wildlife Management Area にて撮影）