北米に広く分布し、山地の林縁や乾燥した野原などに生育する灌木状の多年草。日本のバシクルモン（A. venetum var. basikurumon）の仲間です。有毒植物で、一般名は犬に対して毒性があるという意味です。草丈は30〜120センチ。先のとがった卵形の葉が対生し、茎先や葉腋から出る花柄の先に小さなピンク色の花をうつむきがちに咲かせます。鐘状の花冠の径は8〜9ミリで、先は5裂して反り返ります。花冠の内側には濃いピンク色の筋があって美しいです。花にはラベンダーのような香りがあります。

当地で見かける機会は少ないですが、バージニア州のトンプソン野生生物管理区域やシェナンドー国立公園で見ることができます。（上：2006年6月17日 Thompson Wildlife Management Area、下：2005年7月17日 Shenandoah National Park にて撮影）