Spiranthes lacera, Orchid Family (Orchidaceae)
| HOME | ワシントンDC近郊の花めぐり |
Slender Ladies'-tresses
Spiranthes lacera, Orchid Family (Orchidaceae)
| 北米にも日本のネジバナ（S. sinensis var. amoena）の仲間が分布し、20を超える多くの種が知られています。これらは総称してレディーズ・トレッシズと呼ばれます。これは女性の編んだ髪のことで、学名（Spiranthes）と同様に螺旋状につく花姿を現したものです。ピンク色の花をつける日本のネジバナと異なり、白花を咲かせ、全般に花のサイズは大きいです。これら種間の相違は微妙なものが多く、また種間雑種も存在していますので、見分けが難しいものもあります。 当地では本種とナディング・レディーズ・トレッシズ（Nodding Ladies'-tresses; S. cernua）、またシェナンドー国立公園にイエロー・ナディング・レディーズ・トレッシズ（Yellow Nodding Ladies'-tresses; S. ochroleuca）が知られています。本種は北米東北部に分布し、唇弁の奥が緑色をしているのが特徴です。2つの変種があり、当地で見られるのはサザン・スレンダー・レディーズ・トレッシズ（Southern Slender Ladies'-tresses; S. lacera var. gracilis）で、他方のノーザン・スレンダー・レディーズ・トレッシズ（var. lacera）よりも花が密につき、花期が遅く（8〜9月、ノーザンは7月中旬から）花期に葉は見られないという違いがあります。一方、ナディング・レディーズ・トレッシズは、本種と異なり2重の螺旋状に花をつけます。イエロー・ナディング・レディーズ・トレッシズは、その名の通りに黄色がかった花をつけます。（2005年8月27日 Manassas National Battlefield Parkにて撮影） |
