Northern Pitcher-plant
Sarracenia purpurea, Pitcher-plant Family (Sarraceniaceae)

食虫植物のサラセニア科に属する花の1つです。北米原産で、17種の仲間がいるそうです。5月下旬頃から湿地で咲き出します。草丈は20〜60センチ。なんといってもその一般名にあるように、水差し状の葉が特徴的です。葉の内側には毛が密生し、中には水が溜まっています。その特異な模様や蜜腺によって誘い込まれた虫は逆向きの毛によって出られなくなり、ついには中の水に落ち込んで消化分解されます。また、花の形も変わっています。花の大きさは5センチほどで、赤茶色のがく片が4〜5枚、花弁が5枚あります。花弁が散ると、大きな傘状の花柱が目立つようになります。 湿地に咲くランを求めて訪れたニュージャージー州の湿原で初めて花を見ることができました。葉は常緑のようで、前年の11月上旬に下見に行った時にもたくさん見ることができました。（2006年6月4日 上・下： Webb's Mill Bog、中： Brendan T. Byrne State Forest にて撮影）