Mountain Laurel
Kalmia latifolia, Heath Family (Ericaceae)

ツツジ科の常緑の低木で、私たちの身近では5月の末ごろからたくさんの花が咲き出します。日本ではアメリカシャクナゲや学名のカルミアという名で呼ばれて植栽されているようですね。蕾の形は金平糖やアポロチョコのようなおもしろい形をしています。花の色は白から濃いピンク色まで様々です。なんといってもユニークなのが一つ一つの花の形です。5枚の花弁が合わさって傘のような形をしています。よく観察すると、1つの花弁に2個ずつ、合計10個の窪みがあって、そこに10本の雄しべの葯がはまり込んでいるのが分かります（なお、上の写真の中央の花は花弁が6枚で雄しべが12本の変り花です）。花が成長するにつれて、またハチなどの訪虫によって、はまり込んだ雄しべが飛び出して花粉を撒き散らし、受粉しやすくなっているそうです。巧妙な仕組みに驚きました。（上： 2005年5月30日 Sugarloaf Mountain、下： 2005年6月12日 Shenandoah National Park にて撮影）