Miterwort
Mitella diphylla, Saxifrage Family (Saxifragaceae)

日本のチャルメルソウには多くの種類があり、全国津々浦々に特徴的な花の形をした仲間が知られています。北米にも11種が分布していますが、当地で見られるのは北米東部に広く分布する本種のみです。日本では見ることのできない白い花を咲かせるのが魅力的です。 草丈は20～45センチ。長い柄のある根出葉の他に、2つの無柄の葉が茎の半ばに対生し、学名の種小名（diphylla）の基になっています。花の径は4ミリほどで、5枚の白い花弁は細かく切れ込みが入り、雪の結晶のように見えて美しいです。一般名（Miter）や学名の属名（Mitella）は僧侶のかぶる帽子（司教冠）に由来し、果実の形を見立てたものです。 当地ではメリーランド州のワシントン郡やシェナンドー国立公園などで見ることができます。（2005年4月16日 Snyders Landing にて撮影）