北米の東部から中南部にかけて分布し、水辺や湿地に生育する多年草。日本で見られるハンゲショウ（S. chinensis）のアメリカ版です。草丈は60～150センチ、長さ15センチほどの花穂に花弁とがく片のない花を多数つけます。日本のハンゲショウよりも花穂は長く、また雄しべも長くて飛び出しているように見えます。花期は6～8月。ハンゲショウは花穂のすぐ下の葉が白く変色しますが、本種ではそうならないのが面白いです。学名（属名）も一般名も「トカゲの尾」の意味で、細長くて先が垂れ下がる花穂の形を模したものです。日本ではアメリカハンゲショウの名で観賞用に出回っています。

当地では普通に目にし、沼端を埋めつくすような大群生も見られます。（上：2006年6月25日、下：2005年7月4日 McKee-Beshers Wildlife Management Area にて撮影）