Jack-in-the-pulpit
Arisaema triphyllum, Arum Family (Araceae)

北米でも日本のマムシグサの仲間が見られます。本種は日本に広く分布するコウライテンナンショウ（A. peninsulae）よりも小型で、ヒロハテンナンショウ（A. amurense ssp. robustum）のように花は葉より低い位置で咲きます。ふつう葉は2枚つき、それぞれ3～5個の小葉から成ります。肉穂が褐色で仏炎苞に緑色と褐色のストライプが入ったタイプと、肉穂も含めて色白の緑色であるタイプがあるようです。当地で見かける機会は多く、4月中旬ころから咲きだします。 日本の「マムシグサ」は仏炎苞を含めた花の形を蛇の頭に見立てたものに対して、北米の「ジャック・イン・ザ・プルピット」とは、直訳すると「説教壇（演壇）のジャック」。仏炎苞を天蓋のある説教壇に、肉穂を説教師に例えたものです。（2005年4月18日 Scott's Run Nature Preserve にて撮影）