Bloodroot
Sanguinaria canadensis, Poppy Family (Papaveraceae)

白い花弁とオレンジ色のしべが美しい早春の花です。ケシ科の花で、アメリカの東部に広く分布しますが、日本にはありません。一般名のBloodrootとは、茎や地下茎を傷つけると血のような赤い液が出ることに由来します。学名はラテン語のsanguinariusに由来し、これも出血という意味です。アメリカ原住民はこの液を出陣の絵の具として体に塗ったり、染料に使っていたそうです。 花柄と葉柄は根元から別々に出て、葉は花柄を巻くように包みます。なかなかユニークな姿です。晴れないと花は開かず、夜は閉じています。私たちは3月下旬にWashington郡のポトマック川沿いにあるMountain Lockという所で芽生えているのを見つけました。蕾は土筆のように直立しています。その後何度か訪れて、天気の良い日にやっときれいに咲いている花を撮影することができました。自宅から近いBilly Goat Trailでも見かけましたが、Mountain Lockは花の数が多く、所々で群生しています。踏み跡程度しか道はないので訪れる人も少なく、花歩きには良い場所です。（2005年4月5日　Mountain Lock にて撮影）

土筆のような蕾の姿です。風や寒さから守られるように葉に覆われています。（2005年4月3日 Moutain Lock にて撮影）