ヤマスカシユリ （山透百合）
Lillium maculatum var. monticola　【ユリ科ユリ属】

2013年7月21日　会津地方にて撮影

スカシユリは海岸の砂礫地や岩場、崖などに生えますが、この変種であるヤマスカシユリは岩手、宮城、秋田、山形、福島、長野の各県の深山に生えます。草丈は20〜60センチで、茎は直立するか下垂します。茎には長さ4〜10センチの披針形で柄のない葉が多数つきます。橙赤色で濃色の斑点がある花被片の長さは7〜10センチ。基本種と比べると、花柄や蕾に綿毛がなく、花被片の先はあまり反り返りません。また、名前の由来である花被片間の隙間は狭いのが特徴です。花期は6〜8月。 福島県では個体数は少なく、飯豊連峰など数ヵ所しか生育が確認されていません。県版RDBでは絶滅危惧�U類の扱いです。私たちは情報をいただいて、会津地方のとある山の岩場斜面で何株かが真上を向いて咲いているのに出会えました。

2013年7月21日　会津地方にて撮影