ヤブコウジ （藪柑子）
Ardisia japonica　【ヤブコウジ科ヤブコウジ属】

2007年7月29日　福島県いわき市にて撮影

北海道の一部と本州から九州にかけて分布する、草丈10〜20センチの常緑の小低木です。和名は、草薮に自生することと、草姿をコウジミカン（柑子蜜柑）に見立てたことに由来します。福島県内では郡山市内の山でも見かけますが、浜通りでよく目にします。花期は7〜8月。葉のつけ根から伸びた柄に花冠が5つに裂けた花が下向きにつきます。白い花弁には紫色の斑点がたくさんあります。縁にギザギザのある葉は硬くて厚く、光沢もあります。赤くて丸い果実は10〜11月に熟し、そのかわいらしい姿も魅力的で、果実の鉢植えは正月の飾りにも使われます。私たちは11月中旬に訪れたいわき市遠野町の滝富士でたくさんの果実を堪能しました。

果実　2007年11月18日　福島県いわき市にて撮影