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ツルボ (蔓穂)
Scilla scilloides 【ユリ科ツルボ属】
2013年9月14日 福島県いわき市にて撮影
日本全土に分布し(北海道は西南部)、山野の日当たりのよい場所に生える多年草です。サンダイガサとも呼ばれます。「ツルボ」の由来は不明ですが、「サンダイガサ(参内傘)」は、細長い花穂を柄の長い参内傘をたたんだ形に見立てたものです。草丈は20~40センチで、2枚の線形の葉が鱗茎から出ます。葉の長さは15~25センチですが、花期には枯れていることが多いようです。花は総状に密につき、下から咲きあがっていきます。淡紅紫色の星のような形をした花の径は8~10ミリ、花被片は6枚あり平開します。花期は8~9月です。 福島県では県内に広く分布し普通に見られるとされていますが、見る機会はそれほど多くありません。私たちはいわき市の山の山頂草原や夏井川の河川敷などで目にしています。開花前は地味ですが、咲きだすとそれは見事な姿に変貌します。 |