2009年7月18日 福島県いわき市にて撮影
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トキリマメ （吐切豆）
Rhynchosia acuminatifolia 【マメ科タンキリマメ属】
2009年7月18日 福島県いわき市にて撮影
| 本州の宮城県以南と九州に分布し、山地の林縁などに生えるタンキリマメの仲間です。オオバタンキリマメとも呼ばれます。葉は3つの卵形の小葉から成り、先は急に細くなって尖ります。マメ科特有の形をした花は黄色で、花期は6〜9月です。なんといっても果実の形が面白く、熟すと赤い莢（さや）が2つに裂けて、そのそれぞれに1つの黒い種子が付いています。赤と黒のコントラストもなかなかきれいです。千葉県以西にはタンキリマメが分布し、葉の形や葉裏の毛の生え方などに相違点があります。和名のトキリ・タンキリともに、古くから痰切用の薬草として用いられたことによります。 福島県では希少種ですが、浜通りや中通り地方にいくつかの産地が知られています。私たちはこの面白い形をした果実見たさに探し回り、こちらに来て2シーズン目の晩秋に出会うことができました。そして、次のシーズンの夏に再訪して、黄色い花もカメラに収めることができた次第です。撮影はいわき市の海岸に近い場所です。 |
