スズサイコ （鈴柴胡）
Cynanchum paniculatum　【ガガイモ科カモメヅル属】

2016年7月3日　福島県会津若松市にて撮影

北海道〜九州に分布し、日当たりのよいやや乾いた草地に生える草丈30〜80センチの多年草です。和名は、蕾が鈴に似ていることと、草姿がミシマサイコに似ていることに由来するそうです。最新のDNA分類体系ではキョウチクトウ科に変更されました。茎は直立または斜上し、無柄で長さ6〜12センチの狭披針形〜線状楕円形の葉が対生します。花序は上部の葉腋や茎頂につき、径1.5センチほどの黄褐色をした星形の花をまばらにつけます。花は早朝に開き、日が当たると閉じます。花期は7〜8月。果実は長さ5〜8センチの長披針形の袋果です。 福島県には広く分布しているようですが、あまり見る機会のない花です。県版RDBでは準絶滅危惧種の扱いです。私たちは会津若松市内や阿武隈山地などで見ています。

2009年7月4日　福島県会津若松市にて撮影




細長い果実　2015年8月16日　福島県会津若松市にて撮影