2008年8月31日 福島県 裏磐梯にて撮影
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オオアカバナ （大赤花）
Epilobium hirsutum var. villosum 【アカバナ科アカバナ属】
2008年8月31日 福島県 裏磐梯にて撮影
| 現在、福島県と青森県、新潟県のみで見られる、大型のアカバナの仲間です。湿った草原や川岸、休耕田などの湿地に自生しています。草丈はとても高くて、1〜1.5メートルにもなり、茎や葉に毛が密生します。よく見ると、びっしりと生える短い毛の他に、長い毛も疎らに生えていることが分かります。7〜8月に紅紫色のきれいな花を咲かせます。花弁は4枚あり、先が2つに裂けています。花のサイズも大きく、長さ1.5〜1.8センチほどあります。他のアカバナの仲間との大きな違いは、柱頭が4つに分裂していることです。エゾアカバナの柱頭も4裂しますが、この2種以外の日本で見られるアカバナの仲間の柱頭は分裂せずに棍棒状です。なお、エゾアカバナは北海道や本州の中北部に分布し、草丈や花の大きさはこのオオアカバナより小さく、また葉の形や毛の生え方に違いがあります。 全国版、福島県版のレッドデータブック共に絶滅危惧 II 類に選定され、福島県内でもなかなか見ることができません。私たちは、いろいろと情報を集めて探し回り、裏磐梯でようやく見ることができました。また、三春町の休耕田で群生しているのにも出会えました。 |
