ネコノメソウ （猫の目草）
Chrysosplenium grayanum　【ユキノシタ科ネコノメソウ属】

2013年3月30日　福島県天栄村にて撮影

日本全土に広く分布し、山地の沢沿いや湿地などに生える草丈5～2センチのネコノメソウ属の一員です。地表を這う走出枝を出し、葉腋から多数の花茎と新たな走出枝を出すので、よく群生します。走出枝と茎には広卵形で長さ5～20ミリの葉が対生します。苞葉は茎葉と同形で、黄緑色を帯びます。10数個ほどつく花の径は2ミリほどで、淡黄色の萼片は直立します。雄しべは4個で、葯は黄色。花期は4〜5月。ヤマネコノメソウに似ていますが、ヤマネコノメソウの葉は互生し、また茎にまばらな毛がある（本種は無毛）のが見分けのポイントです。 福島県には広く分布し、ごくふつうに見られます。水辺や湿地を覆い尽くすかのように群生している姿を見ることも多いです。

2008年5月4日　福島県川内村にて撮影




2016年5月7日　福島県田村市にて撮影