2009年5月24日 福島県いわき市にて撮影
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ジャケツイバラ （蛇結茨、蛇穴茨）
Caesalpinia decapetala var. japonica 【マメ科ジャケツイバラ属】
2009年5月24日 福島県いわき市にて撮影
| 本州（宮城県以南）から沖縄にかけて分布し、川辺などに自生するつる性の落葉低木です。枝には鋭い刺があり、蛇のように木に這い登る姿が和名の基になっています。また、蛇の穴にこの枝を差し込んで蛇除けに用いたことに因るという説もあるようです。葉は長楕円形の小葉が5〜12対付く2回偶数羽状複葉です。黄色い花の径は2.5〜3センチ程度。花弁は5枚あり、上に付く1枚には赤い筋が入っているのが魅力的で、赤い雄しべとともにきれいな花姿です。 宮城県以南に分布とされていますが、宮城県での産地は福島県との境の沢であるらしいので、福島県は分布のほぼ北限といえるでしょう（詳しくはこちらで）。県内では浜通りに分布しますが、分布域が狭くて個体数も少ないので、準絶滅危惧種に選定されています。私たちはいわき市のとある山の登山口近くの沢沿いで初めて見ることができました。鮮やかな黄色い花はよく目立ち、樹上高くまで枝を伸ばしている姿は見事でした。結実する頃に再訪して、大きな豆果も確認できました。 |
