2007年7月29日 福島県いわき市にて撮影
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イワタバコ （岩煙草）
Conandron ramondioides 【イワタバコ科イワタバコ属】
2007年7月29日 福島県いわき市にて撮影
| 渓谷や沢沿いの湿った岩場に咲く、星のような形をした美しい花です。花弁の紅紫色と基部の黄色の取り合わせもよく、真夏の日陰で水しぶきを受けながら咲いている姿は、涼しげないい雰囲気を醸しだしています。5つに裂けた花弁の先は少し反り返り、花は横〜下向きにつきます。花から飛び出している花柱を5本の雄しべが取り巻きます。 幅が広い葉がタバコの葉に似ていることからこのような名前がつきました。葉は大型なのですが、草丈は10〜20センチほどで、1〜2メートルもあるタバコの草よりはずっと小さいです。また、タバコの葉にはニコチンが含まれ食べられませんが、このイワタバコの葉は生で食べることができ、山菜として利用されます。 本州から九州にかけて分布し、福島県が自生の北限とされています。私たちはこちらでの最初のシーズンに浜通りの2ヶ所の渓谷で初めて見ることができました。その後は、中通り地方でも目にしていますが、花期には早すぎたり遅すぎたりで、なかなかいい写真が撮れません。なお、花茎やがくなどに毛があり、開花時期が早いケイワタバコと呼ばれるタイプも県内で見られるようです。 |
