アケボノシュスラン （曙繻子蘭）
Goodyera foliosa var. laevis　【ラン科シュスラン属】

2015年8月22日　福島県西郷村にて撮影

北海道～九州に分布し、山地の林内に生える多年草です。ラン科シュスラン属の仲間で、花の色を朝の空に例えてこの名がつきました。茎は横に這い、先端は斜上して高さ5～15センチになります。茎に数個つく葉は長さ2～4センチで、縁は波打ちます。8～9月、茎頂に少し赤みを帯びた長さ8ミリほどの花をやや一方に偏ってつけます。 福島県では中通りと会津地方でまれにしか見られず、県版RDBでは絶滅危惧 II 類の扱いです。私たちは郡山市内の山などいくつかの場所で見ています。特に西郷村の自生地の個体数は多く、年によって豊作・不作の変動がありますが、たくさんの花を見ることができます。

2008年9月7日　福島県郡山市にて撮影




赤味の濃い花　2011年9月11日　福島県西郷村にて撮影




蕾　2009年8月12日　福島県柳津町にて撮影




果実　2012年5月4日　福島県西郷村にて撮影