葉の形が特徴的で、花も大型なので、他の仲間と見分けやすいスミレであるが、実のところ我々はあまり見たことがない。このスミレと似ているのがアケボノスミレで、花の色は、曙という名の通り、より赤みがかり、側弁に毛があるそうだが、このスミレにも出会ったことがない。

スミレの見分け方は本当に難しく、奥の深い世界である。昨年辺りからルーペで花の側弁基部の毛の有無を観察するようになったが、確かにあったりなかったり、スミレによっていろいろである。我々のスミレ遍歴は始まったばかりである。（2002年4月20日記）

昨年と今年の山行によって、札幌市内の砥石山でたっぷり見られることが分かった。中ノ沢コースの下部や、砥石沢コースの取り付きの林道などで群生している。大きな花と葉が特徴的なので、すぐに見分けられる。（2003年5月10日追記）